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今回も前回に引き続き、乳がんと牛乳という本について書きますね。
この本の著者は、この研究を発表した当時、かなりの批判を浴びました。
彼女はこう言っています。
「私も研究者。もし、私の出した結論を完全にくつがえす研究結果が出てきたら、いつでも訂正する覚悟があります」と。
でも、今までそれを覆すようなものは出てきていないそうです。
読んでみると、なるほど、確かに!と思う箇所がいくつも出てきます。
一番印象的だったのは、
「人間の嗜好とは奇妙なものである。牛の乳を飲むのが平気なら、豚の乳だって平気なはずではないか?でも豚は気持ち悪くて飲まないだろう。それなら、牛の乳だって気持ち悪いはずなのだが」
う~ん。確かに。
「牛の子供は、生まれて1ヶ月で立ち上がります。人間は1年かかる。つまり、牛の乳は、子供が1ヶ月で立ち上がれるようになるだけの成長ホルモンが入っている。それを人間が、ましてや成人した大人が飲むとどうなるか。成長ホルモンに影響されて細胞分裂する際に、異常な細胞ができても不思議ではない。大人が成長すると、それは老化です」
う~ん、なるほど確かに。
もちろんこういう主観や、ひらめきだけでなく、何がどう悪いのか科学的に調べて書いてあります。
牛乳に含まれているインスリン様成長因子(IGF-1)という物質は、細胞を大きくする作用をするもの。
分裂と増殖を起こして、成長期にある子供には成長を促すけれども、成人ではがん細胞を増殖させるのだそうです。
この、インスリン様成長因子(IGF-1)は、少量でも乳がんの原因のひとつといわれる女性ホルモンのエストロゲンの過剰分泌や、前立腺がんの原因となる男性ホルモンの過剰分泌に繋がるのだとか。
今の酪農は、生産量を上げるために牛が常に妊娠している状態で、牛乳を採る。この
牛が妊娠している状態の乳は、していない乳に比べてインスリン様成長因子(IGF-1)が含まれる量も高いのだそうです。
もちろん、抗生物質の投与などの問題もあります。
他にもいくつかの、なぜ牛乳が良くないかの理由について書いてあります。
そして、この本を訳した佐藤章夫氏が最後のほうに追記している文にも驚かされます。
高度成長期あたりから以降、世界中で5000万部も読まれたといわれる、「スポック博士の育児書」というものがあります。
このスポック博士は、当時牛乳にはたくさんの栄養があり、とても良いものなので、子供にたくさん飲ませなさい、と謳っていたそうです。
おそらくその影響で、日本でも牛乳信仰が強まったのではないでしょうか。
それが、この10年くらいの間に改訂版が出されたそうなのですが、そこで博士は完全に180度意見を変えており、母乳を飲む時期を過ぎた子供に、牛乳を与えるなと言っているそうなのです。しかもそれは日本語訳されていないのだとか!
本当は、中国、タイに並んで、過去には日本も乳がんの発症率は欧米と比べてかなり低かったのが、今では40歳代、50歳代はもちろん、若年性乳がん(20歳代で発症する乳がん)もかなり増えていますよね。
日本人はもともと、乳製品を摂って分解する体内物質が欧米と比べて少ないし、草食なので腸も長いから、肉を食べてもなかなか腸の外に出ずに腸内で発酵してしまいます。
だからわたしたち日本人は、もともと日本人が食べていた日本食を食べるのが一番体に優しいのだそうです。
今日はちょっと難しいお話でしたね。
さて、次回は乳製品断ちを決めてみたら、たくさんの発見があったことについて書きますね。
いつも読んでくれて本当にありがとう。


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